飲み終わった茶がらにも、水に溶けない成分、つまり不水溶性成分がたっぷり!
茶葉にはいろいろな成分が含まれていますが、液体のお茶として抽出できるのは、その内の20〜30%です。
残り80〜70%が不水溶性成分で、代表的なものに、不水溶性食物繊維、硬タンパク質、脂質、ビタミンE、クロロフィル、CoQ10、βカロテン、ミネラル分などがあります。
そこで「茶葉を食べる」のがおすすめです!
【緑茶を食べる効果】
・茶葉には不溶性成分の、β-カロチン(プロビタミンA)、α-トコフェロール(ビタミン)、食物繊維などが含まれている
・茶葉を1~2mm程度の粉にして食べると、これら不溶性成分が体内で利用される
・腸内の善玉菌を増やす
・茶葉に含まれる栄養素を余すところなく吸収可能
【緑茶に含まれる成分と効果】
・カテキンには、悪玉菌を殺す殺菌作用や、血圧や体脂肪、脂質を調節し、血糖値改善効果がある
・カフェインには、眠気を覚まし、運動中の脂肪燃焼を助ける
・テアニンやGABAが含まれており、リラックス効果がある
・カロテンやビタミンEも含まれ、カロテンはガン予防効果に可能性がある
・カリウムは、塩分の摂り過ぎで増えてしまったナトリウム(むくみの原因)を排出してくれる
「緑茶を食べる」というとびっくりする人も多いですよね。 古来日本でも、緑茶の茶葉を食べることはありましたが、今のように大量生産の時代ではなく、まだ庶民に届くような食材ではありませんでした。そして現代、外国からの食文化も浸透し、日本人の食生活が変わる中で、緑茶の在り方も見直されてきているのです。最近は抹茶のスイーツも人気です。「食べる緑茶」についてその一部を紹介しましょう。なお、掲載のレシピはほの一例で写真はイメージです。
①新茶の天ぷら
摘みたてのお茶の葉をサクサクっとした天ぷらに。お好みで塩をかけてもおいしいです。新茶のさわやかなほろ苦さと甘みが口いっぱいに広がる初夏を感じる味わいです。
②お茶のおひたし
急須から取り出した茶葉をキッチンペーパーなどに包んで水分を軽く取ります。茶葉を小皿に盛り、醤油を数滴たらして完成です。醤油以外にも、ポン酢やめんつゆで作っても美味しいですし、鰹節・ごま・すりおろし生姜・唐辛子・塩など薬味を加えてアレンジしても美味しく食べることができます。
また、オリーブオイルに少々の塩で食べるとイタリアン風。バジルのような感覚で緑茶葉を食べるのもオススメです。
③茶飯
香ばしい香りとほんのり甘い風味が特徴の茶飯。緑茶を使ったおいしい炊き込みご飯で、深い味わいが広がります。お弁当、夜ご飯、昼ご飯に!おにぎりにしても冷めてもおいしい、子どもも大好きな香ばしさで炊飯器で簡単に作れます。
④抹茶のシフォンケーキ
見た目も鮮やかな色でお菓子として。米粉や生クリームとの相性もよく、口に入れた途端にふわっとお茶の香りが広がります。調理方法は基本的にシフォンケーキと同じです。せっかく泡立てたメレンゲを潰さないように混ぜ、焼き上がったら逆さまにして冷ますのがポイントです。
⑤抹茶のタルト
抹茶の味をしっかりと感じることのできる、濃厚な抹茶を味わうのに絶妙なおいしさ。サクサクのタルト生地を冷凍しておけば、簡単に出来ます。抹茶の季節に美味しいタルトをぜひお試しください。
⑥抹茶のマドレーヌ
砂糖を控え目にして、レモン果汁を入れるとお茶本来の甘さが引き立ちます。生地を混ぜ合わせる時に、粘り気を出さない様に手早く切る様に混ぜるのがポイント。キッチンペーパーなどにサラダ油を染み込ませ、シリコン型に薄く塗っておくと、焼き上がりでもきれいに取り出せます。
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